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  1. 学研の先生インタビュー

学研の先生インタビュー

学研の先生インタビュー

子どもたちと一緒に学ぶことが楽しい!といきいきとお話される学研の先生。自発的に考えたり、学習の意欲を沸かせてくれるように導いてくれたりと、子どもたちにとっては先生であり、第2のお母さんのような存在です。
また、お父さんお母さんたちにとっても頼れる頼もしい存在となっているようです。
座談会の形で3名の先生に普段の教室の様子などお話いただきました。

先生のご紹介

学研教室の先生になるきっかけ

比嘉:以前は高校の学校事務の仕事を35年間しておりまして、退職する際、次に何をしようかなと考えたとき、ぼけっと過ごすことはできないなぁと思いまして。自宅の近くには学研教室がなくて、うちは共働きでしたし前から教室があったらいいなと思っていたものですから、事務局にお電話を入れて「退職後60歳になりますが大丈夫ですか」と。すると事務局の方に「試験をします」と言われて(笑)。今から?!と思ったのですが、受けてどうにか先生になりました。高校の職場にいるころに生徒指導で呼ばれている子どもたちを見ていたら、小学校、中学校での勉強ができていない子たちが多くて、先生方は早朝からその子たちの基礎学力をつけるという講座を開いて取り組んではいたのですが、どうしてもプライドが邪魔をしてくるというか・・学びは小さい頃から身につけることが大切だなと思うところがありました。また、退職して地域に何か還元できることがあったらとも考えていたので学研教室を始めることにしました。

保里:私は大学卒業する時にどんな仕事に就くかということを考えたときに、会社勤めではなく、自分で起業したいなと思いました。でも漠然としていたので、いくつかの会社で社会人経験をしながらどんなことを起業したらいいか考えていました。ずっと学研教室は気になっていて。子どもが好きだったので子どもたちと関わる仕事ということ、自分が個人事業主としてできるということ、本格的にこの自分の起業しようと思った時にはもう子供が生まれるという事情もあり、そういうことも含めて学研教室が気になっていました。実際に始めたのは子どもが2歳の時ですが、子どもが「ただいま」って帰ってきたときに、自分が家にいながら、やりがいのある仕事もできるっていうイメージができたので、学研教室をやろうと決めました。

石原:私の場合は子どもたちが通っている小学校の近くの学童がなくなってしまいまして、それはなぜかというと、地域の学童さんが認可化されたということなのですが、この小学校には地域外から通っている子どもたちもいるので、認可化されてしまうとこの地域に住んでいるか、この地域で仕事をしているご両親の子しか通えなくなってしまいました。そこで2020年1月に急遽動き始めて4月にどうにか無認可での学童をほかのお母さんたちと一緒に立ち上げました。無認可だと親御さんへの負担もかかってくるのですが、その中でやっぱり周りとの差別化を図ることを目的に学研教室もはじめました。学研教室の中に預かり教室もある、というような形です。 学童に来ている子たち皆が学研教室をしているというわけではなくて、希望する子たちはということでやっています。まぁ・・友達がやってるからやりたいっていう興味本位の子たちはあまり続かないんですが・・(笑)。

教室では毎日がドラマ!教室でのエピソード

保里:毎日想定外のことが起こります。今日はどんなことがあるかな、というのが、毎日すごく楽しみです。例えば、幼児さんが「えりみ先生プレゼント~」と、道端に咲いている花を摘んできてくれたり、私が髪を切ったときでも、主人は気付かないのに、教室で子どもたちが「先生髪切ってる!かわいい~!!」と言ってくれたりして。小さい子たちは素直にかわいいとか言ってくれるので、「ありがとう~!みんなもかわいいよ~!!」と答えたりして(笑)道端に咲いている草花も大人目線だと気づかないことも、小さい子たちは自分の歩く目線にあるものを気づいて持ってきてくれたりします。ほかにもお目々がキラキラな絵を書いてもらったり。自分では忘れていた感覚を子どもたちならではの気づきから受け取って、フレッシュな気持ちになれます。子どもたちから元気をもらっていますね。
学校の先生は学年が変わったら変わってしまいますが、学研教室は成長に寄り添えるので、教室で一緒にお勉強するだけの先生ではなく、親戚のおばちゃんのような、第2のお母さんみたいな気持ちもあるんですね。先生であり、お母さんでありのような存在で成長をずっと見守っている感じです。

比嘉:私はお母さんというよりは年代的におばあちゃんかな(笑)。
ある日、7、8歳の女の子が来て、真面目な顔で「先生いつ死ぬの?」と言われたことがあったんです。びっくりしてしまって。どうしたの?何かあったの?誰か亡くなった方がいるの?」と聞き返したら、飼っていた犬が死んだようで・・そうだね、犬も家族だからね、小さい時から一緒だったのね、それは寂しいねペットロスだねと話しながら、先生はね、やがて、みんなより早くお星様になると思うけど、みんなが中学、高校行ってお父さん、お母さんになるまでは学研教室で頑張って生きていると思うから、大人になっても遊びに来てねっていう話をしたんです。話している間は他の子も一緒に話を聞いてくれて。私はこの子たちのお父さん、お母さんよりはいろいろな経験してきているので、命の大切さという点でも伝えることができるのかなと思っています。自分の子供たちにはそんなに伝えることができなかったようなことでも、学研教室をやることによって、ちょっと待つ姿勢が出来てきて、もっと早く出会っておけば良かったなと感じることもあります。
課外授業では「命の授業」を開催したことがあります。各学校で赤ちゃんがお腹にきてから産まれるところまでを講演活動している方に協力していただきました。お母さんがいない父子家庭のお子さんがいらして、お父さんは心配していらしたんですが、でも命が繋がっているのはお母さんがいたからこそなので、この子にこそ聞いてほしいなと思いました。「先生いつ死ぬの?」の質問から、いろいろと広がっていって私も考えさせられましたし、学研教室だからこそこの取り組みも実現したのかなと思っています。

石原:私は初めて日は浅いですが、毎日楽しいです。教室では「入ってくるときはこんにちはとあいさつをしましょう」「ものは投げないで手渡ししましょう」など、入室のルールというのを書いています。最近では一人っ子も多くて甘やかされてる子が多いのかもしれません。お家では甘やかされてるかもだけど、ここではそうじゃないぞ、と駆け引きをすることもあります(笑)あるとき、幼児さんの面談をするために教室を閉めていて、飴玉を幼児さんにあげようと机に置いてあったんです。そしたら誰かが入ってきて勝手に取っていったんですよ。このときは学童全体の子を集めて、「いまでごめんなさいできないと学研教室の子もご褒美の飴玉なくなるからね」という話をして、最近までなしにしていたんですけど、結局誰も名乗りでてくれなかったですが、頑張っている子もいるから1時間くらいで終われた子にあげることにしました。毎日駆け引きしてますね。ある日女の子がこの入室ルールの横に「学研教室きたら挨拶をしましょう「あきな先生、かわいいね」って言ってください。帰るときは「さようならあきな先生大好きだよ」って言って帰ってくださいって。 爆笑ですよね。愛されてるのかもしれないけど・・・勝負してます(笑)

指導で心がけていることはありますか?

比嘉:理解力や集中力は一人ひとり違うので、できないことで焦ってしまいがちですが、この分野は理解できているけど、この分野はまだだなというように、得意なところ不得意なところをみたうえで、「待つ姿勢」を大事にしたいなと思っています。やってみて進んでもできない部分はまた戻ってやり直してというように、親御さんにもフォローや見守りの声掛けをしてくださいねとお願いしています。この「待つ」ということが親にとっては難しいということは、私自身も経験上分かっていますが、焦らず慌てず一緒に協力してもらうことが大切かなと。そのうち子どもの集中力や理解力がふわっと会得したように変わるときがあるので、それまで根気強く見守る姿勢で頑張っていけたらと思っています。学研の教材はスローステップで分かりやすく出来ているので、この教材をきちんと取り組めば進めるようになっているのが強みですね。
また、教室にきたら、他学年の子たちがいっぱいるのでお兄ちゃんができたり、妹ができたりするようなのはいいですね。育った環境が違う子たちが集うので、中には静かな子もいれば他の子にちょっかい出してみたりすることもいます。周りに迷惑をかけないということは だんだんと身に付く感じですかね。今はそんなに伸びてなくても、中学、高校へ行くと絶対学ぶ姿勢ができていきます。

保里:何をやるにもすぐわからないとか、わからない教えてと私のところに来る子も、問題の読み方や、取り組み方を一緒にやって行くことによって、「自分で考える」ということを根気よく、とにかく読んでみよう、何が書いてある?と、一緒に考えるようにしています。しっかり読んで頭をフル回転させて、大切なことを自分の力で見つけることができるように。慣れるまでは、自分で考える習慣がない子たちはすごく時間がかかりますが、これができてくると聞きに来る回数も減りますし、自分でできたっていう達成感を感じることができるようになってきます。自分で考えていくというのは学研の基本的な方針でもありますが、ヒントを与えながら本当に忍耐強く根気強く子供達と一緒にやって行くとできるようになってくる、こういったことを心がけてやっています。あとは教室にはあいさつして入ってきますけど、うちの教室では子どもたち一人ひとりの名前を「〇〇さんこんにちは」のようにしっかりと名前を呼ぶようにしています。提出物を出してきた時には「○○ちゃん、ありがとう」、帰る時には「○○ちゃん、今日も頑張ったね」と、名前に加えて認める言葉や感謝の言葉を子どもたちにくさん伝えてあげることを意識しています。親御さんは子どもが出来てないところが気になって不安に思っていることを聞いてくることが多いのですが、今日はこんなことできてましたよ、大丈夫ですよって、ちょっとした成長を伝えていると、子どもだけじゃなくてお母さんも一緒に勇気づけながらフォローしながらやっています。他人と比べるというよりも、その子の中で今どういう状態だよねとか、これからどうなっていくよとか、こんなことができるようになったねとかっていうのを、学研の中では感じられるようになれることが大切かなと思っています。

石原:私は今、6年生の対応に困っています。学研に入ってきた5年生のころは宿題がいっぱいあってもこなしていた子が、最近はやらなくなってきてしまって・・どうしたらいいかなと思案中です。新型コロナの影響で来られなくなった子どもたちは、ずっとやってきた習慣が崩れてしまっていて、今まですごくまじめだったのにどうしてかなと。 習慣を戻すために、「これをやって来てね」、とか「最近宿題やってないね大丈夫」と声かけしているのですが、6年生になると自分たちで帰っちゃうので親が迎えに来ないんですよ。親とのコミュニケーションもあんまりとれていないと感じています。たまに事務連絡ぐらいのメールはするのですが・・。コロナで習慣が崩れて、その後どうやって戻っているんだろうなって。宿題をやってこない子が低学年でも多くて。皆さん、どんな風に声かけしているのかなって、聞いてみたいです。

保里:私のところでは、宿題をやって来なかったら教室で宿題の分をさせています。他にも習い事やってるとか学校の宿題が多いとか、子どもの事情もあったりするので、話をして、どういう状況なのかを聞き、自分がどうしたいのかということを尊重しています。例えば宿題はやらなかったら全くの0だよ、1枚でもできたら8枚分の力がつく一歩だよとか、宿題やる事のメリットを伝えて。やらなかったときにはどうなるのか話をしてみて、自分ではどうしたいと思う?と聞いてみます。宿題が多いからやる気がしないというときには、何枚だったらできる?と少し量を減らしてみて本人自身で決めさせるようにしています。意外と自分で決めたことはやってきてくれるんですね。でも中には宿題を持って帰らないっていう頑なの子もいるので、そういう子には、ほかの子より進むスピードも遅くなるけど大丈夫と聞いたり、じゃ学研に来たときは本当に集中して宿題やらない分も挽回できるぐらい頑張ってねっていう感じで話をしながらやってますね。
高学年の子に対しても本人に考えさせる方法をとっています。というのも、子どもたちは精一杯なのに、親御さんが宿題をもっとくださいと言ってくるパターンもあります。そういう場合によくあるのが、宿題はやっているけど、中身は深く考えないでやってきているために間違いが多くなるのが見られるので。本人が決めるってのが1番大切かな。

比嘉:やっぱりコロナがあって、学校が休校になったときには学研教室も閉室になったのですが、一週間毎に保護者の方に宿題だけは1日に一枚でいいから続けてくださいねとお願いをしていました。でも周りで見守る大人がいないとそれすらもやってこない子もいて、学校が始まって学研教室も再開した時に、宿題はおろか教室でさえ集中しなくなっていて、また元に戻さないといけないと感じました。何ヶ月かかけて学ぶ姿勢や習慣が出来てきたところだったのが、1ヶ月ちょっとでまた元に戻ってしまっていて。宿題は少しずつでも、何枚でもいいからと、させるようにしていますが、中にはやはり持ってこない子もいます。その状況は親御さん割とわかってないんですよ、渡している宿題もやってきていないのにもっとくださいと言われたり・・。入会する際には親御さんで教えなくても、見守りはするっていうことで、約束しているのになと。今は他の教室でやっていた出席日数と宿題提出回数を教室だよりにお知らせとして取り入れました。コロナ明けは0の子も多くなっていたのですが、学校再開したらしたで、学校の授業スピードも早いようで学校だけで学研の宿題まで手が回らない子もいるようです。そういう子どもたちには土曜、日曜のお休みの時に取り組んでみてね、先生が次の教室だより出すときまでにはちゃんと提出するようにしてくれたら宿題提出回数が何回だったかをかけるから、お父さん、お母さんがこれ見て、また頑張ろうってなるからね、と。そうすると1枚2枚でもやってきてくれる感じです。今の時期はですね、ちょっとずつでも続けることが大切なので・・。

今から挑戦してみたいこと、ありますか。

比嘉:コロナやそれ以外でも以外でも想定しておかなければいけないというか、タブレットを使った学習のスキルを習得して、いつでも対応できるようになりたいなとつくづく感じています。画面を通してでも子どもたちとつながっていきたい。人と人との繋がりがとても大切なので、自分の言うことを相手が聞いてくれて、また相手も自分の言うことを聞くというキャッチボールができる環境づくりをやらないといけない。小学校でもタブレットを通した学習は広がっているようなので取り組んでいきたいと思います。

石原:タブレット学習も課題があって、自粛するって言った子たちは、zoomのIDとパスワードを渡していても入ってきてくれたのは毎日一人とかで・・親が仕事だったら子どもたち自身も自分で設定しないと入ってこれないというのもあり、そのあたりの対応をしていかなればと感じます。大人はわかっていても子どもだけでは入ってこれないことも課題だなと。

保里:子ども達には失敗してもいいよとか、新しいことにチャレンジしなさいと大人は言うんだけど、保護者自身がやったことないからできない、みたいな感覚の方が多いとは思うのですが、保護者にも向けてこんなふうにやったら、意外と簡単にできるよとか、根気よくやっぱりこう働きかけていかないといけないなあと、すごく感じました。子どもたちのために、お父さんお母さんたちにも根気よく伝えながらサポートもしていきたいですね。両方に働きかけていけるのが学研のいいところかなと思います。

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